スタンダードブルー

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 よくよく考えてみればもう夏も終わるというのに今年は海にも山にも花火大会にも縁日にも出かけず、と言うかでかける余裕がまずない上、
この年で一人で海なんか行ってもむなしさと日焼けだけが残るという悲惨な状態になるのは必至なのであり、おとなしく火宅で扇風機のおこす涼やかな風にあたりながら読書なりゲームなりアニメ鑑賞なりをするのがオトナの夏の過ごし方なのだと思いますね、私ね。
だって……そう思わなければ涙がこぼれてしまうから……。

そんなこんなで『夏と言えば海』という安直の極みのような理由で今回は『スタンダードブルー』のお話をば、
あ! そうだそうだ、これと同名の作品は多分幾つもありますが今回取り上げるのは平成11年初版発行のコミックスですのでご注意を。
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簡単にあらすじを言うと沖縄近海の小島を取り囲むように作られた人工島“スタンダードブルー”を舞台に繰り広げられる主人公の成長が軸なんですが、
非常に出来のいいSFだと私は思いますね。
今でもそうなんですが私はどうも、海とか空とかそういった場所にロマンを感じる人種らしく物語の舞台が海とか空だととりあえず本を買ってしまう困ったさんなんですが、
今回読んでみて改めて感じたのは「SF部分が胡散臭くない」ですね。
この手のSF作品の場合、なまじ近未来に舞台設定をすると10年後にはもう現実の方がフィクション追い抜いてることもしばしばですが、
『スタンダードブルー』の場合、初版から10年以上経過してるのに私には相変わらず面白く読めます。
それはすなわち“仮にSF要素をすべて抜いても成立するくらいストーリーの組み立てがしっかりしている”証拠だし、
そこにSFの要素が加わることでストーリーの深みがより増している、と。
そう思いますね、少なくとも私は。

私には夏になると読みたくなる本が何冊かありますが、『スタンダードブルー』もその中の一冊です。

ただコレ読んでると深海に行ってみたくなるんですが生身じゃいけないからなあ……、“しんかい6500”の時間貸しとか……無理か。

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