めだかボックス1巻
前代未聞の支持率98%の生徒会長、黒神めだか。
目安箱へ投書された、最初の『仕事』は、剣道場にたむろする不良を追い出すこと。
……だったのだが、黒神めだかは不良少年たちを追い出すどころか、
剣道少年として改心させてしまう。
また、悪巧みを持って依頼していた日向まで改心させるという無茶苦茶ぶり。
その次の依頼は、陸上のスパイクを切り裂き、怪文書を送るという
嫌がらせをした犯人を捜すということだったのだが、ここでも黒神めだかは
おおよそ人間とは信じがたいほどの推理力(記憶力なども含まれるが)を発揮し、
スパイクの切られ方、怪文書に使われた切抜き元などの情報のみで、犯人へとたどり着く。
そしてその犯人に対し、
『貴様が犯人か?』
と直接訊ねた黒神めだかだったのだが、犯人からの否定をあっさりと信じ、
結局黒神めだかの中では、犯人は分からず仕舞い――というまさかの終わりを迎える。
ちなみに犯人には人吉善吉がフォローを入れ、被害者には『ごめん』の怪文書と共に
新品のスパイクが送られるという後日談があったのだが、
黒神めだかはそれに対し、『今度はスニーカーを盗むとは…!』と、
見当はずれな反応をするという、少しずれた笑ってしまうような展開を見ることになる。
1巻から余すところなく発揮される人外な要素に、読者も気付けば
黒神めだかを大好きになってしまうこと間違いなし――と思われる。
『上から目線性善説』や『ツンデレ』という、黒神めだかの真骨頂、
特にツンデレには思わず『萌え』ざるを得ない、なんとも可愛らしい要素を持つ。
突然見せる満面の笑みは、いわゆるギャップ萌えである。そう認めざるを得ないだろう。
あらゆる面で完璧でいながら、なんとも可愛らしい女の子だと思う。
ちなみに最初は生徒会長ひとりで始まったこの生徒会、
1巻のうちに、庶務『人吉善吉』、書記『阿久根高貴』の3人まで増えることになる。
どうにも仲の悪い善吉と阿久根がどうやって折り合いをつけていくのか、
また、この先生徒会メンバーはどうなっていくのか……。
そのあたりも楽しみになる、そんな始まりの巻だ。