めだかボックス 4巻
ついにフラスコ計画が行われている研究施設へと踏み込む4巻。
兄、黒神真黒の元で一晩修行した黒神めだかと人吉善吉は、
阿久根高貴、喜界島もがなの二名には話すことなく研究施設へと向かう。
だが、不知火半袖のいわゆる『告げ口』により、その二名はすぐに追いつき、
結果いつも通りの生徒会業務施行と相成ったわけである。
まあ、読者の自分としてみれば、『こうでなければな』と思ったものではあるが。
前巻に引き続き、バトルパートが殆どを占める4巻だが、
最初に闘う相手として立ち塞がったのは高千穂仕種。
『十三組の十三人』最強の男である。
異常で過剰な運動神経の持ち主であるこの男との戦いの最中、
黒神めだかには『運動神経がない』ことが発覚する。
そして黒神めだかが放った『黒神ファントム』。光より早く動くことにより、
高千穂仕種に自分を捕捉されないまま攻撃を加え、一度は戦いを終わらせたかのように見えた。
だが、其の実、黒神めだかは彼自身を狙ったのではなく、
フラスコ計画のデータであったため、ダメージがぎりぎり足らず、立ち上がる高千穂。
そして、自身の攻撃の衝撃により深刻なダメージを負った黒神めだかもまた、立ち上がる。
高千穂仕種が求めていた『触れ合い』――それを受け入れ、拳で語り合う黒神めだか。
互いに限界の中殴り合い、最後――運動神経を『オン』にすることを覚えた黒神めだかが
高千穂仕種に反射的なかかと落としを加え、とどめとする。
黒神めだかが分かり合える存在はやはり同じ『アブノーマル』だったか……。
そんな風に一瞬自分は肩を落としたものだが、考えてみれば人吉善吉は生粋の『ノーマル』である。
それにしても、黒神めだかをあそこまで深く理解し、付き添える人吉善吉という男は果たして
本当にただ『ノーマル』という扱いで良いのだろうか。
たまにそんなことが気にかかったりするのだが、まあ恐らく、
考えても自分にはまるで及ばない深いところに何かがあるのだろう。そう思うことにする。
このまま次の階層に進み、次の相手と相見えるのだが、
その際黒神めだかは戦闘不可能、そして現れる黒髪真黒。
そして戦いへと赴くは人吉善吉。
相手は国際指名手配を受けた大量殺人犯。
人吉善吉の成長が窺えるこの戦いの決着は、5巻へと持ち越しになる。
今後も手に汗握る展開が期待出来そうだ。