めだかボックス 6巻

黒神めだかが洗脳され、行橋未造とはまさかの喜界島もがなが戦うこの6巻。

まず喜界島対行橋戦だが、喜界島は睡眠ガスにより思考を乱されながらも、
『他人の痛みに弱い』という行橋の弱点を見抜く。
そして、頭上の蛍光灯を超高音の声の大砲によって割り、その破片を自らに降り注がせたのである。
まったく、自分を省みない戦い方をする子だなと思うものだが、
考えてみればこの生徒会の連中、全員そんな人間だったということに今更気付いた。

結果行橋は戦闘不能まで痛みを感じる。
喜界島のまっすぐな気持ちを受け止めてしまった行橋は、感動し、離反しかけるが、
そこへ都城王土が現れる。
彼が現れたということは、つまり、黒神めだかの洗脳が終わったということ。
そして皆の前へと現れたのは、黒神めだか(改)であった。
黒神めだか(改)は、人吉善吉、阿久根高貴、そして喜界島を切り捨てる。
三行半を叩きつけられ、戦意喪失したかと思われた三人だが、
逆に黒神めだかの奪還へと闘志を燃やすことになる。
ちなみにこの展開、三人よりも圧倒的にショックを受けていた自分が少しだけ情けなかったのは内緒だ。

そしてここから、黒神めだか(改)と人吉善吉の1対1のバトルへと発展する――

人吉と殴り合いながら、兄の言った『13年前の思い出』とやらを振り返るめだか(改)。
全てを思い出したとき、めだか(改)はひどく優しい笑顔で両目から涙を零す。
だが、今の自分はその自分ではないのだと、思いを断ち切るように人吉に本気の攻撃を繰り出すめだか(改)。
そのまま首を絞め、涙を止めるためと、人吉を亡きものにしようとする。
そこで人吉に最後にと、『13年前、私に何を言ったか覚えているか』と訊ねる。
『覚えていない』と答えた人吉だったが、13年前とまるで同じことを言い放つ。
『今も、昔も、黒神めだかはそういう奴だと信じているだけだ』
その言葉を受け、自らを洗脳しなおそうとするめだか(改)、それを阻止するように人吉は彼女を抱きしめる。
そして人吉の中にあった『黒神めだか像』が伝わり、めだか(改)から無事黒神めだかを奪還することに成功する。
帰ってきた黒神めだかを前に、自分は正直少しほろりときてしまった。
やっぱり黒神めだかはこうでなければ。
ただ、泣きながらもその想いを断ち切ろうとする黒神めだかの姿に、
愛おしさを感じてしまったのも実は事実だったりする。
場面としては人吉善吉と戦っていたものの、本当は自分と戦っていたのかなあ、なんて、
そんなことを一人思ってみたりしたものだ。

本来の黒神めだかをほとんど見ることのない6巻であったが、怒涛の展開で非常に面白かった。
復活した黒神めだかと共に歩む次巻も楽しみである。

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